Paul WilliamsはWikipediaには「カーペンターズやスリー・ドッグ・ナイトなどへの楽曲提供者として知られる」と書かれていて、このアルバムが発表されたのは1971年。”Just An Old Fashioned Love Song”の曲は当時スリー・ドッグ・ナイトが歌ってヒットしている。
でも、私が聴いてて特にグッと来るのは8曲目に入っている”Simple Man”である。 ”I am Simple Man ,And I Sing a Simple Song・・・”の歌詞は直訳すると”俺は単純な男。単純な歌を歌う”という事か。
エレクトーンのシンプルな演奏で静かに、本当に静かに「不器用でごめんね」とでも言うように、ポツリポツリとつぶやくように歌っている。だからどうという事のない、ただそれだけの曲であり、どこにでもありそうな曲なのだが、シンプルであるがゆえになぜか残る・・・。不器用な自分を、自分自身で励ましながら、不器用に、控えめに愛する人に想いを告げているのだろうか。
このアルバム全体的に静かに流れる曲が多く、夜に一人静かに聞くべきアルバムだと思う。

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