気付いたらソロギターのサイトなのに、全然ソロギターのアルバムを取り上げてなかった。初めて取り上げるソロギターのアルバムはやっぱりこれ。1999年発表。押尾コータローがメジャーデビューする前に作った自主製作アルバム。
ギターマニアだったら知っている神戸のギターショップ「ヒロコーポレーション」に、たった一度だけ行ったときに
「今度こんなコンサートをするから、良かったら来てみて」と1枚のチケットを渡された。
その時は「ふぅーん、まぁその日は時間が空いてるから行ってみるか」位の軽い気持ちで行ったのだが、行ってみると、そこにはまだメジャーデビューする前の押尾コータローが出演していた。
押尾コータローだけじゃない。小松原俊、岡崎倫典、エド・ガーハードなどが出演してて、今となっては信じられない事だが、ソロギターというものがまだ世の中で知られていない時代で、そのコンサートがタダだった。
いや、そりゃ岡崎倫典の名前くらいは知ってましたよ。けど、ソロギターなんてそれほどの音楽だとは思ってなかったし、押尾コータローなんて全く無名の存在で、それがギター1本で綺麗な音を響かせるし、ギターを叩きまくって音を出すような奏法はそれまで見た事もなかったし、カルチャーショックが大きくて会場でCDを買ったのがこのアルバム。(CDにサインしてもらった日付を見ると”2002年9月1日”になっている)私が初めてソロギターというものをちゃんと知った記念すべき日であり、アルバムである。
たった一度しか店に行ってない私をコンサートに誘って頂いた「ヒロコーポレーション」には本当に感謝している。
このCDはギターの音をあまり加工せず、生音感をそのまま録音しました感があるし、曲も「第三の男」「禁じられた遊び」など、スタンダード曲やクラシックの曲も入っていて、ギターの基本演奏に忠実って感じ。
でもメジャーデビュー後の代表曲の1つでもある「戦場のメリークリスマス」や、押尾コータローの演奏法の特徴の一つの弦を叩きながら演奏する「Dancin'コオロギ」の曲も入ってて素晴らしい。私にとっては押尾コータローがメジャーデビューした後のアルバムよりも、このアルバムがお気に入りである。収録曲は次の通り。
1.光のつばさ
2.彩音
3.第三の男
4.禁じられた遊び
5.アイルランドの風
6.木もれ陽
7.Dancin'コオロギ
8.戦場のメリークリスマス
9.カバティーナ
10.ボレロ
11.星砂
12.アトランティス大陸
13.ちいさな輝き

Comments