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北原的名盤 第27回 宇多田ヒカル / First Love

執筆者の写真: sorotsudosorotsudo

1999年にこのアルバムが出た時には「あぁ、時代が変わったんだ」と思った。私にはそれくらいの衝撃があったアルバムだった。「Automatic」や「first Love」などの曲は、これまで日本に無かったリズム&ブルースを基調にして、浪花節的音楽から発展してきたような日本の音楽と全く異質だった。

このアルバムの曲は日本で生まれ育った日本人には作れない曲だと思うが、調べてみると「宇多田ヒカル」は日本人ではあるがアメリカでの生活が長く、やっぱりなぁ~となる。

そして「宇多田ヒカル」が「藤圭子」の娘と聞いて、また驚きだった。「藤圭子」がテレビで歌っているのをリアルタイムに見ているが「夢は夜ひらく」や「新宿の女」などでゾクッとさせられるようなドスの聞いた綺麗な声で歌っていた、あの「藤圭子」の娘である。全く曲が違ってて「藤圭子」の曲を改めて聞き直したりもしてみたが、「藤圭子」は当時の音楽業界によってイメージを作り上げられた歌手であり、「藤圭子」自身は娘を育てるにあたり、自分の楽曲の影響を与えない音楽の英才教育をしたんじゃないかと思える。私が知っている歌手の2世が活躍する時代が来たんだと思った。

このアルバムの後も結婚や出産、活動休止があったが継続的に良い曲を発表してて、やはり天才的で応援したいと思わせるミュージシャンの一人です。



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