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北原的名盤 第43回 松田聖子/Pineapple

執筆者の写真: sorotsudosorotsudo

松田聖子はその歌唱力と声の透明感、超一流の作詞.作曲陣による楽曲の素晴らしさからも、単なるアイドルではなく、日本の音楽史に残る歌手だろうと思う。

デビュー作からずっと良い曲が続いていて、どれか1枚を選ぶとしたら難しいのだが、松田聖子が一番輝いていたのは1980年のデビューから1985年頃だと思うのでこの間のアルバムから選ぶ事になるが、その間12枚のアルバムを発表していている。半年に1枚のペースでアルバムを出してて、すごいペースで出し続けていた事が分かる。

私が選ぶのは1982年発表のこのアルバム。アイドルとしてデビューし、がむしゃらに走った3年を経過し、色んな歌を歌って表現力が付けれるようになり、この頃になったらデビュー曲の「裸足の季節」を歌っていた頃とは歌が変わってきている。それが結果として、周りの関係者に"松田聖子に良い曲を歌わせよう"と思わせる存在になり、このアルバムは、超一流の作詞、作曲陣による傑作になっていて、ヒット曲は「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」だが、どの曲がヒットしてもおかしくない位に良い曲が収められている。作詞は全曲を松本隆が務めてて、松本隆の言葉の扱いの巧みさがアルバム全体を統一されているが、作曲陣を曲毎に記載すると次のようになる。

1.P・R・E・S・E・N・T 作曲:来生たかお

 2.パイナップル・アイランド 作曲:原田真二

 3.ひまわりの丘 作曲:来生たかお

 4.LOVE SONG 作曲:財津和夫

 5.渚のバルコニー 作曲:呉田軽穂(松任谷由美)

 6.ピンクのスクーター 作曲:原田真二

 7.レモネードの夏 作曲:呉田軽穂(松任谷由美)

 8.赤いスイートピー 作曲:呉田軽穂(松任谷由美)

 9.水色の朝 作曲:財津和夫

 10.SUNSET BEACH 作曲:来生たかお

今にして思えば、これだけの大物を集めてアルバムを作った関係者の苦労がしのばれる。松田聖子は、その当時の音楽関係者によって磨き上げられた、ひとつのブランドなんだろうなぁと思う。


 
 
 

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