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北原的名盤 第48回 Ry Cooder/Jazz

1978年発表。「Ry Cooder」の6枚目のアルバム。

正直に言えば「Ry Cooder」は、なにやら曲が難しくてあまり好きではないのだが、このアルバムだけは好きである。その理由の一番が「Jazz」というアルバムタイトルなのに、収められている曲はどれも全然ジャズっぽくなく、楽器も音の構成もすごくシンプルで聴きやすい。最初に聴いたときに、なぜこれが「Jazz」なのか分からなくて、そのためにずっと気になっていた。7曲目の「Flashes」なんて、アコギ1本でメロディを弾いているだけ、10曲目の「Nobody」はアコギをつま弾きながら、歌うというよりブツブツとつぶやいているような曲で、今の音楽でこれをJazzとは言わないだろうと思った。

後に分かった事だが「Ry Cooder」は音楽のルーツや実験的なアルバムを作るのが好きで、どうもこのアルバムはジャズのルーツ的なアルバムを作ろうとしたようだ。それを知った上でこのアルバムを聴くと「なるほど、古き時代の初期のジャズって、こんな音楽だったんだろうなぁ」と思う。このアルバムが売れたのかどうかは知らないが、良く出来たアルバムだと思う。

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